家の火災はどこから始まるか
家庭の火災のきっかけは、たいてい身近なものです。その場を離れている間の調理、ストーブのそばの布団や洗濯物、暖房器具をいくつもつないだ電源タップ、ほこりのたまったコンセント、消し忘れのたばこ、充電中にふくらんだ電池などです。共通するのは、人が見ていないときに始まることです。だから備えの第一歩は消火器ではなく、火が出る条件を減らす習慣です。
- 調理中はその場を離れない
- ストーブのまわりに布団・服・紙を置かない
- タコ足配線をせず、プラグのほこりを拭く
- ふくらんだり熱くなったりした電池は充電をやめる
警報器と消火器の準備
火災警報器は、寝ている間に火事を知らせてくれるいちばん大事な装置です。寝室や居間のように煙が通る場所に付け、台所は調理の煙で誤作動しやすいため、熱を感知する方式が使われることもあります。テストボタンを押して音が鳴るか定期的に確かめます。消火器は家族全員が知っている場所、そして火が出そうな所のすぐ横よりも、逃げ道の側に置きます。揚げ油の火災に備えるなら台所用の消火器があります。住宅用の防災設備の設置基準や補助は、自治体や消防署の案内を確認してください。
- テストボタンで警報器の作動を確認
- 消火器は逃げ道の側の目立つ所に
- 油火災には台所用の消火器
消火器を使う四つの手順
家庭でよく見る粉末消火器なら、手順は四つです。レバーを握ったままでは安全ピンが抜けにくいので、本体を持ってピンを抜きます。次にホースの先のノズルを火に向け、レバーを強く握ります。このとき炎ではなく、燃えている物の根元を狙い、ほうきで掃くように左右に動かします。屋内では出口を背にして数歩離れた所から始め、屋外では風上に立ちます。逃げ道がいつも自分の後ろにあるようにします。
- 安全ピンを抜く
- ノズルを火に向ける
- レバーを握る
- 火の根元をほうきで掃くように
思ったより早く空になる
家庭用の消火器は、薬剤が出る時間が思っているよりずっと短いものです。迷いながら空中にまいていると、火に近づく前に空になってしまいます。最初から火の根元を正確に狙う必要があるのはそのためです。消えたように見えても再び燃え出すことがあるのでしばらく見守り、粉末は視界をさえぎり息苦しくさせるので、消した後は換気します。電気製品から出た火には水をかけず、安全に手が届くならブレーカーを落としてから消火器を使います。
- 最初から火の根元を正確に狙う
- 消えた後もしばらく見守る
- 電気火災に水は禁止、できればブレーカーから
消さずに逃げるべきとき
初期消火に意味があるのは、火が小さいうちだけです。次のどれか一つでも当てはまったら、消そうとするのをやめてすぐに避難します。煙は炎よりはるかに速く広がり、数回吸い込むだけで動けなくなることがあります。逃げながら大声で火事を知らせ、安全な場所に出てから119番に通報します。携帯電話や貴重品を取りに戻ってはいけません。
- 火が天井に届いたとき
- 煙が部屋に広がり始めたとき
- 消火器を一本使い切っても変わらないとき
- 逃げ道がふさがれそうなとき
煙の中で避難するこつ
煙と熱は上にたまるので、姿勢を低くして片手で壁を伝いながら進みます。鼻と口は濡れたタオルや服の袖で覆います。閉じたドアを開ける前に手の甲でノブとドアに触れ、熱ければ向こう側に火があるということなので開けずに別の道を探します。通ったドアを閉めると、火と煙の広がりを遅らせることができます。エレベーターは止まったり煙の通り道になったりするので、必ず階段を使います。
- 姿勢を低くして鼻と口を覆う
- ノブが熱ければ開けない
- 通ったドアは閉める
- エレベーターではなく階段で
集合住宅で知っておくこと
韓国のマンションには、ベランダに隣の家へ破って移れる薄い仕切り板、火を避けてとどまる避難スペース、下の階へ降りる避難はしごのハッチのうち、どれかがあることが多いです。日本の集合住宅でもベランダの隔て板や避難はしごがよく見られます。自分の家に何があるか普段から確かめ、その前を荷物でふさがないことが大切です。火元が自分の家ではなく煙も入ってこないなら、煙の充満した階段へむやみに出るより、ドアを閉めて状況を見ながら館内放送や消防の指示に従うよう勧める案内もあります。
- ベランダの仕切り板・避難スペース・ハッチを確認
- その前に荷物を置かない
- 家族の集合場所を決めておく
よくある失敗と注意
消火器を買ったきり一度も見ない人は多いものです。圧力計のある製品は針が正常範囲にあるか、本体に書かれた製造年と使用期限が過ぎていないかを時々確かめます。警報器がうるさいからと外したり電池を抜いたりしておくのもよくある失敗です。油に付いた火に水をかけるのは絶対にだめで、一人で消そうとして通報が遅れるのも危険です。この記事は一般的な案内であり、実際の場面では119番と現場の消防の指示がいつも優先です。
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